【口頭発表】南アの宇宙考古学(2023年9月17日、日本地理学会、関西大学)

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昨年より国土地理協会の研究助成を受けて小野映介先生、小岩直人先生、野中健一先生のご支援・ご協力のもと開始した現在の南アフリカのリンポポ州に13世紀に繁栄したマプングブエ国の宇宙考古学研究の初期的成果を発表しました。高解像度衛星画像をもとに微地形を読み解き、南部アフリカの初期国家と都市の形成過程を明らかにすることを最終的な目標に掲げています。

小岩先生による地形図作成と微地形の分析により既存の地形図や航空写真では判別できなかった、マプングブエ国の領域内の居住遺跡の分布の変化、マプングブエ丘周囲の人工的な地形の残存を明らかにするとともに、マプングブエ国からインド洋のチブエネ港までの金の搬出の推定ルートを呈示することができました。

 

宮内洋平・小野映介・小岩直人・野中健一(2023)「高解像度衛星画像分析による南部アフリカ初期国家の形成過程の検討」2023年日本地理学会秋季学術大会(関西大学, 2023年9月17日)https://doi.org/10.14866/ajg.2023a.0_121